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解剖学(呼吸器)

肺は、心臓から送られてきた血液中の二酸化炭素と酸素を交換する、ガス交換という役割を担っています。

アオジタトカゲは、身体の前方部に左右1つずつ円筒形の肺があります。

肺は原始的な構造をしていて、前葉と後葉に分かれ、中には六角形の蜂の巣状の部屋がたくさんあります。前葉の方が蜂の巣状の構造は密です。

肺を押すもの(腫瘍、脂肪)がない場合、以下の図のように肺は体腔の大部分を占めます。

腫瘍や脂肪がある場合、肺の後方部は潰れます。アオジタトカゲのガス交換は、主に肺の前葉を使い、後葉はいつでも畳めるようになっています。

つまり前葉はガス交換、後葉はガス交換及び体腔の体積を保つための役割を担っているのです。

この後葉の働きがあるので、アオジタトカゲは肥満になっても外からは分かりません。太れば太るほど、肺が圧縮されてしまうため外に向かって”太る”ことはあまりありません。アオジタトカゲの肥満が分かりにくいと言われるのはこのためです。見た目では肥満度は測れないので、体重管理には気を配ってあげましょう。

アオジタトカゲは呼吸器感染症に罹りやすく、肺炎や鼻炎になりやすいです。

くしゃみを連発している、鼻水や涙が出ている、口を開けて呼吸している、などの症状が出た場合はただちに獣医師の診察を受けましょう。

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