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アオジタと仲良くなる

アオジタトカゲは人に慣れる個体が多く、とても扱いやすいので子供がいる家庭でも安心して飼うことのできる生き物です。

・アオジタトカゲはなつくのか

アオジタトカゲも爬虫類です。爬虫類は慣れるが懐かない、といわれています。つまり、アオジタトカゲが頭を撫でるように要求してきたり、甘えてきたり、ということはないと思っておいたほうが良いです。名前を呼んだら来る、芸を覚える、といったタイプの動物では残念ながらありません。

しかし、アオジタトカゲを飼っている身としては、彼らはものすごく良く人に慣れます。人の横で寝たり、人と目が合うと出して出してとアピールしたり、人によって態度を変えたりします。飼い主とそれ以外の区別は、かなりはっきりとしています。音や、物の位置、人間の動作もかなり理解しています。機嫌が良い時や悪い時があり、他のトカゲに嫉妬することもあり、観察していれば感情があるのが分かります。懐かなくても、かなり、可愛いです。

ちなみに自慢ではないのですが、筆者のアオジタトカゲは名前を呼ぶと振り向きます。夜、一緒に寝ることもできます。なかなか賢いでしょ?

一つ注意しなくてはいけないのが、どんな動物も過度に触られるのは嫌がるということです。お迎えしたばかりで慣れていない個体や、神経質な個体(フーフーと威嚇してばっかり、人間と目をあわせられない、近寄るとジタバタする)、体調不良の個体などはそっとしておき、少し落ち着いてから慎重に触ってみましょう。

筆者の持論なのですが、人を怖がる個体とは一緒に生活する(寝室において、毎日声掛けする)とより速く慣れる気がします。少し慣れてきたと感じたら、毎日1分くらい触っているといずれ完全に慣れます。トカゲが拒否するようでしたら、もう少し触らずに待ちましょう。

・アオジタトカゲの声

アオジタトカゲは鳴きません。出せるのは、ふぅ~ふぅ~という警戒音のみです。これは相手を威嚇するときに出します。他にも、何か不満がある時はふしふしと短い警戒音を発します。

強く持ちすぎている場合は、ぐえっというような音を出すことがあります。そんな音を出させる前に放してあげてください。

もし、その他に常に音が出ている場合は呼吸器のなんらかの異常が考えられます。その時は獣医さんに行ってください。

・アオジタトカゲの性格

個体によって、性格がみんな違います。例えば食べ物の好み一つを挙げても、一匹ずつ好き嫌いがはっきり分かれます。お散歩の仕方も、お部屋をくまなく歩きまわる個体もいれば布団にもぐって寝てしまう個体もいます。ご飯をあげてみたり、お散歩をさせてみたり、ご自分のアオジタトカゲをたくさん観察してみましょう。面白い発見があるかもしれませんよ。

ちなみに、アオジタトカゲには表情があります。筆者の家のアオジタトカゲの表情で、分かりやすいものを選んだのでお見せします。

1枚目の写真は左が真顔、右が驚いた時の顔です。驚くと目が丸くなり、ちょっと可愛いです。

次の写真は眠いときの半目の表情です。夜になるとこのようにリラックスした表情になります。

最後の写真が、撫でられているときの面倒くさそうな顔です。たまりません。

・アオジタトカゲの排泄

アオジタトカゲは強く持たれた時や、不快に感じた時にオシッコを出します。アオジタトカゲのオシッコは無臭、無色です。例え膝の上で出されたとしても、大丈夫です。すぐにとれば服は汚れません。焦ってアオジタトカゲを落とさないようにしましょう。オシッコを出す前に、アオジタトカゲは少ししっぽを持ち上げ踏ん張ります。下の写真は筆者が自分の布団を犠牲にアオジタトカゲのしっぽ上げポーズを撮ったものです。読者の皆さんは、この写真をよく見て、素早くこのオシッコポーズを察知できるようにしましょう。個体差はありますが、筆者のアオジタトカゲは大体、爪切りの時以外ではオシッコ攻擊はしません。

ウンチに関しては、餌をやるタイミングにもよりますが、朝一度出したらあとは一日ださないという個体が多いです。お部屋に出したり、抱っこしたりする前にかならずウンチが出たかどうか確認しましょう。

・アオジタトカゲの持ち方

オシッコされるのを避けるためにも、きちんとした持ち方が重要になります。大切なポイントは、アオジタトカゲの手足としっぽの付け根をしっかりと安定させてあげることです。胴回りをつかんだり、前脚のみを手の上に置くのは避けましょう。アオジタトカゲが不安定な体勢を直そうとし、暴れる原因となってしまいます。信頼関係の形成にも重要ですので、持つ時は必ずしっかりと4本脚を支え、何があっても落とさないようにしましょう。アオジタトカゲは着地できません。レンガのように落ちます。落とせば怪我をするので気をつけましょう。

下にbluetongueskinks.netから引用した、持ち方の参考写真を載せます。

特に注意して欲しいのが、アオジタトカゲの首をもつことです。部屋でお散歩中、狭い隙間にアオジタトカゲが入ってしまった時、どうしても首をつかんで引っ張ってしまいがちです。確かに、アオジタトカゲは頭が大きく、首のところは持ちやすいのですが、これは非常に危険です。アオジタトカゲが本気で暴れれば脊椎が折れてしまいます。必ず、アオジタトカゲを隙間から引っぱり出す時は前脚の脇の下に手をいれて引っ張りましょう。

暴れるアオジタトカゲを持たなくてはいけないときは、素早く後ろから前脚をすくい上げるように持ってください。大抵、持ってしまえば噛もうとすることは少ないです。

もう一つ注意して欲しいのは、なでる場所です。慣れたアオジタトカゲは、大抵の場所を撫でられても噛んだり、威嚇したりすることはありません。しかし、口の横は例外です。アオジタトカゲは口の周りをなでられると反射的に口を開けてしまいます。筆者のアオジタトカゲは下の写真のように口周りをなでられると口を開けます。噛まれたことはありませんが、念のため慣れていないアオジタトカゲの口周りは触らないようにしましょう。

・アオジタトカゲの攻擊

アオジタトカゲは攻撃的な動物ではありません。一般的にキメラアオジタトカゲは気性が荒いと言われていますが、それ以外の種類は割りと温厚

・アオジタトカゲの毒

ありません。ないです。ないんです。

この毒々しい青い舌は、はったりなんです。

単純に衛生面の問題で、触る前と後には手を洗いましょう。

・アオジタトカゲのお散歩

アオジタトカゲの手足はとても小さいので、歩く時はお腹をつけてずりずりと歩きます。歩みはゆっくりとしています。(本気を出すと人間のダッシュくらいのスピードはきちんと出ます。)お部屋の中であれば、安心してお散歩させられる速度です。

アオジタトカゲは小さな隙間に入りたがるので、テレビやピアノの下、冷蔵庫と壁の隙間なんかには注意してください。隙間に入ってしまった場合はおやつで釣ると簡単に捕まえられます。隠れる能力は高いので、お散歩中は目を離さないようにしましょう。

お部屋でのお散歩の際には、拾い食いに注意してください。アオジタトカゲは何でも食べます。人間用の薬やサプリ、食べ物、カメラにつける紐まで、本当になんでも食べます。毒となるものや、食べたら困るものは床から全て取り除き、掃除しにくい隙間には入らせないようにしましょう。筆者の家では一度アオジタトカゲが薬の包み紙いりのウンチをだしたことがあります。下の写真のような状態でした。排泄されなかったらと考えると恐ろしいものです。気をつけましょう。

外でのお散歩については賛否両論あります。外でお散歩するならアオジタトカゲが逃げてしまう可能性、ダニがつく可能性、子供に遊ばれてしまう可能性、鳶や鷹やカラスに襲われる可能性、通行人に通報される可能性を良く考えてからにしましょう。

筆者は家の敷地内で遊ばせています。そして部屋でのお散歩の時以上に密着し、すぐに保護できるよう気をはりながらお散歩しています。外でのお散歩はアオジタトカゲにとってとても良い刺激になります。太陽光に当たることができる上に、主観的ですがアオジタトカゲがウキウキしているような気がします。もし良い環境が整うのであれば、慎重に試してみましょう。

我が家のアオジタトカゲは、良く窓の外と飼い主とを交互に見てフシフシと何かを訴えてきます。その時は、外にお散歩へ行きます。

・アオジタトカゲのおやつ

アオジタトカゲはたくさん食べます。食欲旺盛で、すぐおやつに釣られます。

コミュニケーションをとる上で、おやつは最適な手段といえるでしょう。また、お散歩中に厄介な隙間に入り込んでしまった時も、おやつは重宝します。

我が家で使用しているおやつはAgitoのゼリー、クリル、バナナです。特にクリルは異常なほど食いつきます。ゼリーやバナナは心配ないのですが、クリルは若干塩分濃度が高いので一日1個までなどと決めて使用することをおすすめします。慣れてくると、アオジタトカゲは絶対に人間の手を噛まないようにうまく食べてくれますが、最初は手からあげる時、指でおやつをつままずに手のひらにおいてあげると事故が防げます。

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