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アオジタ伝説

アオジタトカゲは、オーストラリアの原住民であるアボリジニにとっても馴染み深い存在でした。

アボリジニの伝説の中に一つ、アオジタトカゲのお話があります。

"あるところに男がいました。その男には、トカゲの友達がいました。ある時、男は病気になってしまいました。すぐにイカ墨を手に入れなければ、男は助かりません。

トカゲは急いで海まで走り、イカに墨を分けてもらうように頼みました。

イカは快諾しましたが、あまりに急いでいたトカゲはイカ墨をいれる器をもってくるのを忘れてしまいました。仕方なくトカゲは口の中にイカ墨をいれ、手足が擦り切れるほど急いで男の元へ走りました。

男はイカ墨のおかげで回復しましたが、それ以来トカゲの舌は青く染まり手足は短くすり減ってしまいました。"

このようにしてアオジタトカゲの青い舌と短い手足が出来上がったのだとアボリジニは語ります。

こうして何か理由をつけたくなるほど、不思議な形の生き物だったのでしょう。お話の中では男の友達として描かれているアオジタトカゲですが、アボリジニは貴重なタンパク源として重宝していたそうです。

日本でもアオジタトカゲはつちのこの正体ではないかと言われています。アオジタトカゲの体型はつちのこそのものですが、つちのこの伝説の通り牙があったり飛んだり鳴いたりということはありません。本物のつちのこは比較的温厚な生き物であるようです。

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